ドニゼッティ 《愛の妙薬》第2幕よりネモリーノのロマンツァ*「人知れぬ涙」 Donizetti : L’ELISIR D’AMORE Atto secondo (Nemorino) “Una furtiva lagrima” 今回はテノールの代表的な一曲、ガエターノ・ドニゼッティ (1797-1848)が作曲した《愛の妙薬》から、「人知れぬ涙」をお届けします。 純朴で内気な村の青年ネモリーノは、…
続きを読むヴェルディ《ナブコドノゾル》第3幕よりヘブライの奴隷たちの合唱 「行け、想いよ、黄金の翼に乗って」 Verdi NABUCODONOSOR (NABUCCO) Atto terzo Coro di schiavi Ebrei “Va, pensiero, sull’ali dorate” 世界中がコロナウイルスに苦しんでいます。 ご存知のようにイタリアは、大変な苦難の中にあ…
続きを読むカタラーニ《ラ・ワリー》第1幕でワリーが歌うアリア「ならば?私は遠くへいきましょう」〈さようなら、故郷の家よ〉 Alfredo Catalani LA WALLY Atto primo “Ebben?… Ne andrò lontana” (Wally) オペラ《ラ・ワリーLA WALLY》はアルフレード・カタラーニAlfredo Catalani(1854-93)作曲の全4幕のオペ…
続きを読む第4幕*でフィリッポ2世が歌うアリア「彼女は私を愛したことがない」Verdi DON CARLO atto quarto* “Ella giammai m’amò”*5幕版の場合。4幕版では第3幕となる。 スペインのフェリペ2世の息子、ドン・カルロスをタイトルロールに据えたヴェルディのオペラのことを日本では一般的に、最初にヴェルディが作曲したフランス語版を《ドン・カルロス》、イタリア語に翻訳された…
続きを読む第4幕でレオノーラが歌うアリア「神よ、平和を与えたまえ」Verdi LA FORZA DEL DESTINO atto quarto “Pace, pace, mio Dio” (Leonora) ジュゼッペ・ヴェルディ(Giuseppe Verdi, 1813-1891)作曲のオペラ《運命の力 LA FORZA DEL DESTINO》は、18世紀中頃のスペインが舞台。このアリアはセビリャのカラ…
続きを読む第3幕でカラフが歌う「誰も寝てはならぬ」Puccini TURANDOT atto terzo “Nessun dorma” (Calaf) フィギュアスケートの荒川静香さんが競技で使用したり、トリノ・オリンピックの開会式で、故ルチアーノ・パヴァロッティも歌ったこのアリアは、その後もテレビCMなどでも度々使用されて、オペラファンならずとも、よく知られたメロディとなりました。 ジャコモ・プッチーニ(…
続きを読むBuongiorno a tutti! 音楽評論家河野典子さんによるオペラブログ、好評につき追加の第12弾をお届けします!Buona lettura a tutti! ***************************************** 音にすることよりも息が先行する オペラ歌手だけではなく、イタリア語を学ぶ日本人の方々にも共通することですが、日本語とイタリア語を発音する上でのもっと…
続きを読むBuongiorno a tutti! 好評連載中のオペラブログ、今回は第11弾をお届けします。前回に引き続き、講演会の内容をお伝えします。今回は最終回《演出編》です。***************************************** 最終回《演出編》演出家を刺激する演技力、表現力豊かなソプラノたち このオペラには、ヒロインであるヴィオレッタが、パリの豪奢な館のセットの中で美しい衣…
続きを読むBuongiorno a tutti! 今日は好評連載中のオペラブログ第10弾をお送りします。日本ヴェルディ協会主催の「名作シリーズ」講演会の第1回として、2017年2月17日、文京シビックスカイホールで講演会を行い、ヴィオレッタとジェルモンに焦点を当ててお話をしました。講演会では実際の映像を多く使い、それぞれの違いを観て、聴いていただきましたが、講演会の内容を《ヴィオレッタ編》と《ジェルモン編》…
続きを読むBuongiorno a tutti! 今日は好評連載中のオペラブログ第9弾をお送りします。日本ヴェルディ協会主催の「名作シリーズ」講演会の第1回として、2017年2月17日、文京シビックスカイホールで講演会を行い、ヴィオレッタとジェルモンに焦点を当ててお話をしました。講演会では実際の映像を多く使い、それぞれの違いを観て、聴いていただきましたが、今回から3回にわけて、講演会の内容を《ヴィオレッタ編…
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