Staff Blog

演奏会『百⼈⼀⾸のための注釈』

2021年6月18日

Buongiorno a tutti! 7月31日(土)に、演奏会『百人一首のための注釈』が音楽の友ホールにて行われます。 アレッシオ・シルヴェストリン作曲『百人一首のための注釈』は、5-7-5-7-7という類稀で、コンパクトな韻律に捧げられています。貴族から武士の時代への転換期に、藤原定家によって編纂された『百人一首』は、ひとつの音楽的できごとの中で再発見されるでしょう。このあまりにも知られた百…

続きを読む

ローマ-東京間飛行 2人の若きイタリア人飛行家たちの「夢」

2020年6月11日

Buongiorno a tutti! 今からちょうど100年前。 ライト兄弟による初飛行からわずか17年後、ローマから東京までを飛び、世界で初めて欧亜連絡飛行を成功させたイタリアの小型飛行機があったことをご存じでしょうか? 1920年5月31日、現在の代々木公園(当時の代々木練兵場)の地に、イタリア陸軍航空部隊の若き飛行家たち、25歳のアルトゥーロ・フェラリン中尉と24歳のグイド・マジエーロ中尉…

続きを読む

【本の魅力再発見!】『偉大なる時のモザイク』

2020年5月20日

イタリア文化会館では、新型コロナウイルスの感染拡大防止措置に伴う休校、テレワーク、外出自粛により在宅で過ごす方に向け、毎週水曜日スタッフがお勧めのイタリアに関する本を紹介します。今日皆さんに紹介するのは、カルミネ・アバーテの『偉大なる時のモザイク』(栗原 俊秀 訳・解説 、未知谷、2016年)です。  本書の舞台となるのは、南イタリアにある「アルバレシュ」と呼ばれるアルバニア系住民の村である。作者…

続きを読む

【本の魅力再発見!】『古代ローマ人の24時間 よみがえる帝都ローマの民衆生活』

2020年5月13日

イタリア文化会館では、新型コロナウイルスの感染拡大防止措置に伴う休校、テレワーク、外出自粛により在宅で過ごす方に向け、毎週水曜日スタッフがお勧めのイタリアに関する本を紹介します。今日皆さんに紹介するのは、アルベルト・アンジェラ の『古代ローマ人の24時間 よみがえる帝都ローマの民衆生活』(関口 英子 訳 、河出書房新社、2010年)です。 時空を超えた旅に導いてくれる楽しい1冊。 時は紀元115年…

続きを読む

【本の魅力再発見!】『ラファエッロの秘密』

2020年5月6日

イタリア文化会館では、新型コロナウイルスの感染拡大防止措置に伴う休校、テレワーク、外出自粛により在宅で過ごす方に向け、毎週水曜日スタッフがお勧めのイタリアに関する本を紹介します。 今日皆さんに紹介するのは、 コスタンティーノ・ドラッツィオ の『ラファエッロの秘密』(上野 真弓 訳 、河出書房新社、2019年)です。 「ラファエッロ・サンツィオは、『画家というよりも、王侯貴族のごとく生きた』。」(本…

続きを読む

【本の魅力再発見!】『恋するトリエステ』

2020年4月29日

イタリア文化会館では、新型コロナウイルスの感染拡大防止措置に伴う休校、テレワーク、外出自粛により在宅で過ごす方に向け、毎週水曜日スタッフがお勧めのイタリア文学を紹介します。 今日皆さんに紹介するのは、 ヘレナ・ヤネチェク の『恋するトリエステ』(橋本 勝雄 訳 、イタリア現代文学アンソロジー『どこか、安心できる場所で』国書刊行会、2019年 所収)です。 この物語は、たった12ページしかない。本当…

続きを読む

【本の魅力再発見!】『回復』

2020年4月22日

イタリア文化会館では、新型コロナウイルスの感染拡大防止措置に伴う休校、テレワーク、外出自粛により在宅で過ごす方に向け、毎週水曜日スタッフがお勧めのイタリア文学を紹介します。 今日皆さんに紹介するのは、ヴィオラ ・ディ・グラードの『回復』( 越前 貴美子 訳 、イタリア現代文学アンソロジー『どこか、安心できる場所で』(国書刊行会、2019年) 所収)です。 醜く静かなるものとの邂逅。 薬物依存症だっ…

続きを読む

【本の魅力再発見!】『いいなづけ』

2020年4月15日

イタリア文化会館では、新型コロナウイルスの感染拡大防止措置に伴う休校、テレワーク、外出自粛により在宅で過ごす方に向け、毎週水曜日スタッフがお勧めのイタリア文学を紹介します。 今日皆さんに紹介するのは、アレッサンドロ・マンゾーニの傑作『いいなづけ』です。 アレッサンドロ・マンゾーニの『いいなづけ』は、1628年から1630年のスペインに統治されたロンバルディアを舞台とした、イタリアでは有名な歴史小説…

続きを読む

【本の魅力再発見!】『パパの電話を待ちながら』

2020年4月8日

イタリア文化会館では、新型コロナウイルスの感染拡大防止措置に伴う休校、テレワーク、外出自粛により在宅で過ごす方に向け、毎週水曜日スタッフがお勧めのイタリア文学を紹介します。 今日皆さんに紹介するのは、イタリアが誇る児童文学者でジャーナリスト、そして教育者、ジャンニ・ロダーリの短篇集『パパの電話を待ちながら』(内田洋子訳、2009、講談社)です。 「イタリアの本好きもまたそうでない人も、一度は読んだ…

続きを読む

青木純先生がマサニエッロ賞を受賞!

2019年9月24日

Buongiorno a tutti! 当館にてカンツォーネ・ナポレターナ講座を担当されている青木純先生が、第14回「マサニエッロ賞――ナポリの主役たち」を受賞されました。おめでとうございます! マサニエッロ賞のロゴ マサニエッロ賞は、イタリア国内外において、方言、詩、歌曲など、ナポリの芸術文化の発展に功績のあった文化人に対して贈られる褒賞です。本賞における日本人の受賞は初めての快挙です。授賞式は…

続きを読む