Buongiorno a tutti!
今年は、ペッレグリーノ・アルトゥージの生誕200年にあたります。彼は、『イタリア料理大全 厨房の学とよい食の術』(原題:“La scienza in cucina e l’arte di mangiar bene”)を記し、料理を通じてイタリア人としてのアイデンティティー形成の基礎を築いたとされています。
前菜から食後酒、ジェラートに至るまで、彼は、出身地のロマーニャ地方と、のちに彼の故郷となるトスカーナ地方の伝統料理から、475のレシピを(重版では790)収集しました。『イタリア料理大全 厨房の学とよい食の術』は、1891年の初版以降、100を超える版を重ねてきました。数多くの言語に翻訳され、総部数100万部以上という、料理本として史上初のベストセラーとなりました。
そしてまさに彼の生誕200周年にあわせて、『イタリア料理大全 厨房の学とよい食の術』の日本語翻訳が、このたび平凡社より刊行されました。プロジェクトの監修・監訳は工藤裕子氏、翻訳は中山エツコ氏、柱本元彦氏、中村浩子氏の3名、そして料理監修は長本和子氏です。
また、8月5日(水)に、エミリア=ロマーニャ州フォルリンポポリで開催された第24回アルトゥージ祭で、工藤裕子氏、アナベラ・フェッレイラ氏(ボローニャ大学教授)、ライラ・テントーニ氏(カーザ・アルトゥージ財団)の3名が、日本語版についてのプレゼンテーションを行いました。
プレゼンテーションの様子はこちら(イタリア語):
イタリアでは一家に一冊あるといわれる本書。現在、イタリア文化会館図書室でも閲覧および貸し出しが可能です。イタリア料理の古典的なレシピに興味がある方は、ぜひこの機会に手に取ってみてください。
<インフォメーション>
『イタリア料理大全 厨房の学とよい食の術』
ペッレグリーノ・アルトゥージ 著
工藤 裕子 監
中山 エツコ 訳
柱本 元彦 訳
中村 浩子 訳
平凡社
https://www.heibonsha.co.jp/book/b470538.html