映画『旅するローマ教皇』

Buongiorno a tutti!

ジャンフランコ・ロージ監督最新作。愛にあふれるローマ教皇の知られざる真の姿に迫るドキュメンタリー『旅するローマ教皇』が、10.6(金)より、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、新宿武蔵野館 ほか 全国順次ロードショー!

© 2022 21Uno Film srl Stemal Entertainment srl

【ヨーロッパ、中東、アフリカ、アメリカ、そして日本・・・。2013年から9年間で37回、53か国をローマ教皇と共に旅をする。】

ローマ教皇の旅―2013年のイタリア、ランペドゥーサ島から始まり、2022年の新型コロナウイルスのパンデミック下のマルタの訪問までが本作で描かれる。難民問題、紛争に苦しむ中東やアフリカ、アメリカでは平和について語り、世界で唯一の被爆国である日本では黙とうを捧げる。森林火災、台風など自然災害を受けた土地を訪れ環境問題を語り、イスラム教や正教会の指導者と会見し融和を訴える。カトリック教会で起きた性的虐待については謝罪する・・・。

「旅とは知的で精神的な修行だ」と語る教皇は、世界各国へ足を運び、笑顔で手を振るだけでなく、市井の人々と触れ合い、握手をし、直接話を聞く。そして、夢見ることの大切さを伝える。垣間見える明るく飾らない人間性。様々な世界の問題に耳を傾け、言葉を投げかける教皇フランシスコ。本作を通して私たちは彼と共に旅をする。この教皇の旅は、現在の社会情勢を映し出し、私たちの心をゆさぶる。

【アカデミー賞®ノミネート『海は燃えている~イタリア最南端の小さな島~』など、数々の傑作ドキュメンタリーを手掛けるジャンフランコ・ロージ監督最新作。愛にあふれるローマ教皇の知られざる真の姿に迫るドキュメンタリー。】

2013年、ヴェネチア国際映画祭でドキュメンタリー作品として初の金獅子賞グランプリを受賞した『ローマ環状線、めぐりゆく人生たち』。2016年、続く『海は燃えている~イタリア最南端の小さな島~』で、ベルリン国際映画祭で金熊賞グランプリを受賞。ヴェネチアに続きベルリンでもドキュメンタリー作品で初の最高賞を受賞するという快挙を成し遂げ、さらにはアカデミー賞®長編ドキュメンタリー賞にノミネートされた。『国境の夜想曲』では、2020年ヴェネチア国際映画祭にて3冠を受賞するなど、次々と傑作ドキュメンタリーを生み出してきたジャンフランコ・ロージ監督。圧倒的な映像美で世界を切り取ってきたロージが、次にテーマに選んだのは2013年の就任以来9年間で、53か国を訪問しているローマ教皇フランシスコ。常に旅を続け地球を1周している教皇に魅了されたロージは、約800時間分の膨大なアーカイブ映像と、カナダとマルタへの訪問に同行し新たに撮り下ろした映像を交え、1本の作品を創り上げた。拍手で迎えられ笑顔を向ける姿、人々を見つめる優しい眼差し、静かに物思いにふける真剣な表情や時に見せる困惑した表情、慈愛に満ちた熱い言葉――これまで語られることのなかったローマ教皇の真の姿に迫るドキュメンタリー。ローマ教皇として、そしてひとりの人間としての姿が刻まれている。

© 2022 21Uno Film srl Stemal Entertainment srl

【第266代ローマ教皇フランシスコについて】

1936年、アルゼンチン生まれ。本名はホルヘ・マリオ・ベルゴリオ。2013年3月に行われたコンクラーベ(教皇選出のための選挙)にて、第 266代教皇に選ばれ、フランシスコと名乗るようになる。史上初のアメリカ大陸出身のローマ教皇であり、日本で初めてキリスト教を伝 道したとされるフランシスコ・ザビエルと同じイエズス会から初めて選出された教皇でもある。大のサッカー好きで、明るく飾らない人柄 が人気を集めており、“庶民派教皇”“ロックスター教皇”などと呼ばれることも。2019年11月には、ローマ教皇として38年ぶりに日本を訪れ、広島、長崎で祈りを捧げたほか、東京ドームでは5万人を熱狂させた。

【監督・脚本プロフィール】
ジャンフランコ・ロージ Gianfranco Rosi

1964年、エリトリア国アスマラ生まれ。イタリアとアメリカの国籍を持つ。エリトリア独立戦争中、13歳で家族と離れてイタリアへ避難。青年期をローマとイスタンブールで過ごす。イタリアの大学卒業後、1985年にニューヨーク大学フィルム・スクールを卒業。その後、インドを旅し、1993年に製作と監督を務めた、ガンジス河岸の船乗りについての中編“Boatman”が、サンダンス、ロカルノ、トロントを含む様々な国際映画祭で上映され、成功を収めた。2008年、カリフォルニア州スラブ・シティで海抜40メートルの砂漠平原に暮らすホームレスのコミュニティについての初長編ドキュメンタリー“Below Sea Level”が、ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門ドキュメンタリー賞、Doc/It賞を受賞したほか、シネマ・ドゥ・リールでグランプリとヤング審査員賞、ワン・ワールド国際人権映画祭で最優秀ドキュメンタリー賞、バーリ国際映画祭ではヴィットリオ・デ・セータ賞を受賞、ヨーロッパ映画賞で最優秀ドキュメンタリー賞にノミネートされた。2010年、メキシコの麻薬カルテルの殺し屋から、司法取引をおこなった人物のインタビュー映画“El Sicario, Room164”を撮影。ヴェネチア国際映画祭で国際批評家連盟賞、Doc/It賞を受賞、リスボン国際ドキュメンタリー映画祭とテルアビブ国際ドキュメンタリー映画祭でそれぞれ最優秀映画賞を受賞。2013年の長編映画『ローマ環状線、めぐりゆく人生たち』はベルナルド・ベルトルッチ監督、坂本龍一ら審査員に絶賛され、ヴェネチア国際映画祭金獅子賞グランプリを受賞。ドキュメンタリー映画では初の快挙として話題を呼んだ。この作品がジャンフランコ・ロージ監督初の日本劇場公開作品となり、連日満席のロングランヒットとなった。2016年、ランペドゥーサ島の住人や漁師、移民の物語『海は燃えている~イタリア最南端の小さな島~』では、審査員長のメリル・ストリープが絶賛し、ベルリン国際映画祭で金熊賞グランプリを受賞。ヴェネチアに続き、ドキュメンタリー映画で初の最高賞受賞、その年のアカデミー賞®長編ドキュメンタリー賞にもノミネートされた。2020年、3年以上の歳月をかけ、イラク、シリア、レバノン、クルディスタンの国境地帯で撮影した『国境の夜想曲』は、ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門に選出され、ユニセフ賞、ヤング・シネマ賞 最優秀イタリア映画賞、ソッリーゾ・ディヴェルソ賞 最優秀イタリア映画賞の3冠に輝いた。2022年、就任以来、世界各国を訪問し続けている第226代ローマ教皇フランシスコに魅了され、膨大なアーカイブ映像と自ら撮り下ろした映像を紡ぎ、本作『旅するローマ教皇』を完成させ、ヴェネチア国際映画祭アウト・オブ・コンペティション部門に出品されワールドプレミア上映された。次回作は、イタリア、ナポリ近郊の古代都市ポンペイの発掘現場で撮影を予定している。

<インフォメーション>

『旅するローマ教皇(原題:in VIAGGIO)』

10.6(金)より、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、新宿武蔵野館 ほか 全国順次ロードショー!

第79回ヴェネチア国際映画祭 アウト・オブ・コンペティション部門正式出品

第19回ザグレブ・ドックス国際ドキュメンタリー映画祭 マイ・ジェネレーション賞

第68回ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞 ドキュメンタリー賞ノミネート

監督・脚本:ジャンフランコ・ロージ

編集:ファブリツィオ・フェデリコ

製作:ドナテッラ・パレルモ、ジャンフランコ・ロージ、パオロ・デル・ブロッコ

2022年/イタリア/カラー/1:1.85/5.1ch/83分/イタリア語、スペイン語、英語 © 2022 21Uno Film srl Stemal Entertainment srl

日本語字幕:鈴木昭裕 資料監修:土肥秀行 カトリック中央協議会 広報推薦 配 給:ビターズ・エンド

www.bitters.co.jp/tabisuru/

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