Buongiorno a tutti!
今日は板橋区立美術館で6月24日(土)から開催される「2023イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」のお知らせです。
ロレンツォ・サンジョ
(Lorenzo Sangiò イタリア)
「物語のすごい力」
イタリア・ボローニャで毎年開催される児童書のイラストレーション・コンクールの入選作品をご紹介します。本展は、絵本表現のトレンドや今後の動向を一堂に展観できるため、世界中の児童書関係者から注目されています。2023年は、世界91か国から過去最多の4,345件もの応募があり、5名の審査員による選考を経て、日本を含む27か国79人(組)が入選しました。多彩な表現、テーマ、技法による新しい絵本の表現をお楽しみください。
特別展示として、2022年に「ボローニャ SM出版賞」を受賞したアンドレス・ロペスによる新作絵本や、コンクールを主催するブックフェアの60回目の開催を記念した20枚のイラストもご紹介します。
さらに、美術作品へのアクセシビリティの向上のため、2023年のボローニャ展入選作品の中から5枚を選び、触察パネルを制作しました。イラストレーションを触って「視る」という新たな鑑賞のあり方を体験していただきます。
会期中には絵本に関する連続講座や講演会も多数予定しています。本展が、絵本を通して様々な出会いの生まれるきっかけとなりますように。
【会期中のイベント】
会期中には、絵本に関するイベントが多数開催されます。
◎ピエトロ・ヴェッキアレッリ氏(イタリア全国視覚障がい者支援施設連盟)によるさわる絵本づくり絵本講座・ワークショップ
◎2023ボローニャ展入選者によるトークイベント など
寺澤智恵子(日本)
「まいにちの、すてきないろいろ」
【60歳になっても元気なBCBF】
児童書専門の見本市として1964年に始まったBCBF(ボローニャ・チルドレンズ・ブックフェア)は、2023年に開催60回目を迎えました。2023年は91か国から4,345件の応募があり、応募者の数、そして世界の出版界からの注目は増え続けています。
BCBF 2023では、世界中からアイデアを集め、思いもよらない新たな創造を生み出す場であることが理念として掲げられ、子どもの本の検閲、人工知能、困難を抱えた地域における読書推進の問題、アフリカの出版業界、ウクライナにおける啓蒙と抵抗の手段としてのイラストレーションなど、出版の現在と未来に関する重要なテーマを扱ったイベントが開催されました。また、現代イタリア文学の巨匠イタロ・カルヴィーノの生誕100年を祝い、カルヴィーノの作品からインスピレーションを受けた120ものイラストレーションが展示されました。
<インフォメーション>
展覧会名:「2023イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」
主 催:板橋区立美術館、JBBY(一般社団法人日本国際児童図書評議会)
企画協力:Bologna Children’s Book Fair, Bologna Illustrators Exhibition, curated by Bologna Children’s Book Fair / BolognaFiere in partnership with JBBY
会 期:令和5(2023)年6月24日(土)~8月13日(日)
開館時間:午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日:月曜日(ただし7月17日(月・祝日)は開館し、翌18日(火)は休館)
観覧料:一般650円、高校・大学生450円、小・中学生200円
*土曜日は小中高校生は無料で観覧できます
*65歳以上・障がい者割引あり(要証明書)