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この度THE LOOP GALLERYは、2023年6⽉3⽇（⼟）から6⽉23⽇（⾦）まで、Gianluca Malgeri（ジャンルカ・マルジェリ）とArina Endo（エンドウ・アリナ）による展覧会『Let me count the ways』を開催します。
この展覧会は、2015年の「Edge of Chaos」（キュレーション：Vita Zaman、ヴェネチア）、「Homo Ludens」（Magazzino、ローマ）から2019年「Mery-Go-Round」（アユミ、東京）の⼀連の展⽰を完結させるものです。彼らの芸術的研究は作品発表と共に進化し、本展では全く新しい「帰郷」というテーマに焦点を当てています。
MalgeriとEndoによって2015年に制作された最初の作品は、⼦供の遊具のパーツを3次元のコラージュに組み合わせて描かれた架空の「都市」であり、2013年から彼らが研究を続けてきたテーマでした。⼆⼈は「都市」のテーマをイタリアの児童⽂学「ピノッキオの冒険」の主⼈公ピノッキオの⼈物像と彼の⼦供時代を乗り越える為の内なる冒険に関連付けることで複雑な⽴体作品を制作しました。また、2019年には個別に構想したパーツを複雑な構造体に組み合わせて浮遊させた⽴体作品を発表しました。これまでのテーマに新たな息吹を吹き込んだこの作品は、鑑賞者を天空の世界へと誘いました。
今回の「Let Me Count the Ways」では、彼らがこれまでアーティストとして辿ってきた軌跡であり、1つのテーマを多⽅向へと展開しながら歩んできた旅の中、⼀度⽴ち⽌まり迎えた「帰郷」の⼼境を⽰す⼀連の作品群を展⽰します。故郷を想像させる素朴な⽊の枝と繊細な銅で描く遊び⼼に溢れたランドスケーププレイグラウンドは、私たちの中に眠る少年少⼥だった頃の純粋な⼼に光を当てながら、⽇々前進することの重要性とこれまで歩んできた軌跡から新たなエネルギーを得ることの意義を教えてくれます。
【出展アーティスト】
Gianluca Malgeri (ジャンルカ・マルジェリ)
イタリア南部出⾝。1996年から2000年までフィレンツェの美術アカデミーで絵画コースを受講しました。1998年には、イタリアのアート雑誌「Flash Art」に初めて掲載されました。2001年には、イタリア・コモのラッティ財団でアーティスト・レジデンスに参加。そこでマリーナ・アブラモヴィッチと出会い、その後数々のプロジェクトで共同作業を⾏いました。2002年から2004年まで、イタリア・ヴェネツィアのIUAV⼤学で視覚芸術の⾼度コースに参加しました。この期間中にオラファー・エリアソンと出会い、その後2004年から2008年まで彼のベルリンのスタジオで働きました。2008年以降、ジャンルカ・マルジェリは完全に⾃⾝の芸術活動に専念しています。
Arina Endo (エンドウ・アリナ)
1983年、兵庫県⽣まれ。2007年に京都⼯芸繊維⼤学で建築とデザインを専攻。卒業後、⼤阪のマーケティング・クリエイティビティエージェンシーでグラフィックデザイナーとして数年間働きました。2010年から2011年にかけて、彼⼥はイタリアのフィレンツェで版画に対する情熱に⽬覚め、国際版画芸術学校「イル・ビゾンテ」でエッチングを学びました。彼⼥は伝統的な技法、特にアクアチントに特化し、アルファベットをモチーフとしたイラストやグラフィック作品を制作しました。彼⼥の作品は個展やグループ展、アートフェアなどで展⽰されています。
グループ展:
2022: Playgrounding, curated by Domitilla Dardi, 212+ gallery, Milan (Italy)
2021: Orizzonti del corpo, Magnani Foundation, Reggio Emilia (Italy)
2021: Via Vai, curated by Federica Sala, Via della Spiga 34, Milan (Italy)
2021: Ascolto il tuo Cuore, Città, Magazzino gallery, Rome (Italy)
2019: ArtFair Tokyo at The Peninsula Tokyo, Mery-Go-Round installation (Japan)
2015: Edge of Chaos, curated by Vita Zaman and Nicola Vassell, Venice (Italy)
個展:
2019: Mery Go Round at Cave Tokyo Gallery (Japan)
2015: Homo Ludens, Magazzino, Rome (Italy)
主なプロジェクト:
2020: Window display design, Hermès Japan, autumn 2020 (Japan)
2015: Designed the cover for Der Tagesspiegel, Mehr Berlin (Germany).
2013: Pattern designed with Wiel Arets Architects, Funf morgen proj, Berlin (Germany).
主なプライベートコレクション:
Relais de Chambord, Chambord (France)
La Maison Rouge, Paris (France)
主な掲載書籍:
2022: Playgrounding, curated by Domitilla Dardi, Corraini edizioni [catalog]
2022: Orizzonti del corpo, curated by Marina Dacci, Fondation Palazzo Magagni [catalog]
2021: Vetrine libere di Via della Spiga, redazione, Harperʼs Bazaar [article]
2020: The curious positive machines of Hermès Japan, Marco Petroni, Domus Web [article]
2015: La città dei balocchi, Der Tagesspiegel, Mehr Berlin, curated by Kuhn N. [cover]
＜インフォメーション＞
「Let me count the ways」
Gianluca Malgeri, Arina Endo
会期：2023 年6 ⽉3 ⽇（⼟）〜6 ⽉23 ⽇(⾦)
開廊時間：11:00 ‒ 18:00
休廊⽇：⽇曜、⽉曜、祝⽇
会場：THE LOOP GALLERY
105-0003
東京都港区⻄新橋2 丁⽬17-1 ⼋雲ビル４F
