サンレモ音楽祭2023・過去出場歴のある出場者たち

イタリアで最も重要な音楽番組であるサンレモ音楽祭。第73回を迎える今年は、2023年2月7日から11日にかけて、RaiPlayにて世界同時放送を行います。

当日の放送をより楽しんでいただけるよう、イタリア文化会館のブログでは、ジャーナリストの磐佐良雄氏が4つの記事にわたって参加アーティストを紹介します。

ここでは過去のサンレモ音楽祭に出場歴があるものの、まだ優勝歴を持たない出場者たちを紹介します。

【サンレモ音楽祭2023】
会期:2023年2月7日(火)~11日(土)の5日間(日本時間では翌日未明の時間帯)
※日本からもネット上でリアルタイム&後日のオンデマンドで視聴可能。
https://www.raiplay.it/programmi/festivaldisanremo


モダー
Modà

21世紀初頭ミラノで結成された5人組ポップロック・バンド。ヴォーカリストKekko(ケッコ)がメインコンポーザーも務め、現代のイタリアの若者たちの心を捉える世界を描き出して2010年頃ブレイク。他のアーティストへの楽曲提供も多く、Kekkoは現代イタリア音楽界を牽引するメロディーメーカーとなっています。もちろんツインギター体制を取るモダーのバンドサウンドも聴きどころ。前回出場は2013年で、3回目の出場。
出場曲:Lasciami
※ヴォーカリストKekko(ケッコ/44歳)の書き下ろし曲。


ジャンルカ・グリニャーニ
Gianluca Grignani

90年代半ばにデビューすると、後の自身の名刺代わりとなるような楽曲をいくつかヒットさせ、同世代を牽引する人気歌手に。初期はアコースティックギターを奏でながら瑞々しい世界観を紡ぎ出す音楽スタイルでしたが、次第にエレキギターを鳴らしながら歌うロックサウンドにも傾倒するようにもなりました。前回出場は2015年で7回目の出場。ミラノ出身・50歳。
出場曲:Quando ti manca il fiato
※自身の書き下ろし曲。


レヴァンテ
Levante

2010年代に頭角を現すようになった女性シンガーソングライター。先輩スターたちのコンサートの前座で腕と知名度を上げ、次第に自身のソロコンサートも満員にする実力を付けて行きました。アルバムチャートにも上位ランキングするようになり、満を持してサンレモ音楽祭2020初出場し、今回は2回目の出場。前回出場時は黒髪でしたが、今回は金髪にイメチェンしての出場の模様。シチリア州カターニア近郊出身・35歳。
出場曲:Vivo
※自身単独での書き下ろし曲。


エロディー
Elodie

イタリア人の父とクレオール系(西インド諸島起源)フランス人の母の間に生まれたハーフで、スーパーモデル並みの体形を持つ異次元スター。タレントオーディション番組Amiciの2015-2016年大会で2位となり、アルト域の低音ヴォーカルと優れた身体特徴を活かしたキレのあるダンスで一躍人気者に。前回出場は2020年で3回目の出場。ローマ出身・32歳。
出場曲:Due
※自身も曲作りに参加。メインコンポーザーはオーディション番組出場者たちに多くのヒット曲を提供し続ける女性シンガーソングライターF.Abbate。


マダム
Madame

若き女性シンガーソングライター&ラッパー。2018年デビューするとすぐにスマッシュヒットを放って注目を集めます。サンレモ音楽祭2021年に出場すると、栄誉あるルネツィア賞(文学的作詞賞)を獲得するほど、才能に一目置かれた若き逸材。今回が2回目の出場。ヴェネト州ヴィチェンツァ出身・20歳。
出場曲:Il bene nel male
※自身の書き下ろし曲。


コマ_コーゼ
Coma_Cose

2016年にミラノで結成された男女デュオ。2019年の1stアルバムでゴールドディスクに認定されるヒット曲を出し、サンレモ音楽祭2021の大賞部門に初出場。男性メンバーのFausto Lama(ファウスト・ラマ/ロンバルディア州ブレシャ出身/41歳)はこのユニットより前に既にアーティスト活動を行っており、シンガーソングライター&サウンドエンジニアとして活動し、業界内で認知はされていたものの、やがて活動一時休止。その時、DJをしていたCalifornia(カリフォルニア)と出会って、意気投合し、コマ_コーゼに発展したという来歴。
出場曲:L’addio
※自身らの書き下ろし曲。


コラペッシェ・ディマルティーノ
Colapesce Dimartino

2010年頃から別々に活動していた2人のシチリア出身シンガーソングライターが2020年に企画デュオを結成。初出場のサンレモ音楽祭2021で披露した「Musica leggerissima(ムジカ・レッジェリッシマ)」が大会順位は4位にとどまったものの、7週間に渡ってチャート首位に君臨し、プラティナディスク5回に認定されるメガヒット。今回は2回目の出場。コラペッシェ(シチリア州シラクーサ近郊出身/39歳)、ディマルティーノ(シチリア州パレルモ出身/40歳)。
出場曲:Splash
※デュオの単独書き下ろし曲。


タナナイ
Tananai

ミラノ出身・27歳のシンガーソングライター。電子音楽のトラックメーカー出身で、タナナイの芸名を名乗ってからはよりポップな音楽にコンバート。サンレモ音楽祭2022年に出場すると最下位という不名誉に甘んじたものの、その後ラジオ媒体で人気を博しチャートにはベスト10入りを果たし、同年、後に発表した楽曲はチャート首位にも輝いています。昨年に続き、2年連続2回目の出場。出場曲:Tango
※自身も曲作りに参加しD. Simonetta、A. Rainaらヒットメーカーと共作。

(photo credit: RAI)

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