新国立劇場開場25周年記念公演 新国立劇場 2022/2023 シーズンオペラ ヴェルディ「アイーダ」

Buongiorno a tutti!

豪華絢爛な古代エジプト世界が眼前に!ゼッフィレッリの『アイーダ』を開場 25 周年記念に上演。

『アイーダ』はヴェルディ後期の大作で、スエズ運河開通を記念し建設されたカイロ歌劇場で 1871 年に初演されました。1 ヵ月後のスカラ座公演ではアンコールが 40 回も続く大成功を収め、その後も世界の歌劇場で高い人気を誇っています。物語は、古代エジプトの戦士ラダメスと、敵国エチオピアの王女アイーダの一途な愛を描きます。幕開けからラダメスのアリア「清きアイーダ」や、アイーダの「勝ちて帰れ」、「凱旋行進曲」と輝かしい名曲が続き、後半では恋人たちの愛、父娘の想い、誇り、嫉妬など心理的葛藤が描かれます。最終場のアイーダとラダメスの二重唱「運命の岩がとざされた」では、二人の愛が昇華する清らかな音楽が響きます。

2018年公演より photo: 寺司正彦

1998 年に新国立劇場開場記念公演として制作したゼッフィレッリの演出は、徹底したリアリズムと映像的な効果を特徴とするゼッフィレッリらしく豪華絢爛で、どのシーンを切り取っても美しく、新国立劇場ならではのダイナミックな舞台転換も盛り込まれます。歌手、合唱、バレエ、助演俳優が織りなす“凱旋の場”は音と視覚の大スペクタクル。総勢 300 名もの出演者が織り成す歴史絵巻に、サッカーの応援歌でも有名な「凱旋行進曲」が高らかに鳴り響きます。絶大な人気を誇る『アイーダ』の壮麗な舞台を観られるのは、新国立劇場 25 周年の特別な機会だからこそ。2023 年は奇しくも、作曲家ジュゼッペ・ヴェルディ(1813-1901)生誕 210 年にして、演出家フランコ・ゼッフィレッリ(1923-2019)生誕 100 年の記念年。特別な節目の公演は、オペラファンのみならず、オペラを観てみたい方、一生の記念となる特別な体験をお探しの方へもお勧めです!

指揮にはメトロポリタン歌劇場、ミラノ・スカラ座などの著名歌劇場で活躍するカルロ・リッツィが新国立劇場へ『ファルスタッフ』(2018 年)以来待望の再登場。世界最高のオペラ指揮者の一人であり、特にヴェルディ作品で評価されるリッツィは『ファルスタッフ』の際にも日本のオペラファンの間に大評判を巻き起こし、再登場が待ち望まれていました。アイーダ役には日本のファンも多い名ソプラノのセレーナ・ファルノッキア、ラダメスに強靭な声を誇る世界最高峰のテノール、ロベルト・アロニカが出演。アムネリスはアメリカ出身でベルリン・ドイツ・オペラ、サンフランシスコ・オペラなどで活躍中のアイリーン・ロバーツ。アイーダの父アモナズロには、スケールの大きな歌唱で絶賛されるバリトン須藤慎吾、司祭長ランフィスに日本の誇るバス妻屋秀和、エジプト国王に実力派バス伊藤貴之、伝令に人気絶頂のテノール村上敏明と国内トップ歌手が揃うのも、祝祭にふさわしい顔ぶれ。巫女役には、新国立劇場オペラ研修所を経てイタリアで研鑽を積んだ大型のメゾソプラノ十合翔子が新国立劇場のシーズン公演デビューを飾ります。

2018年公演より photo: 寺司正彦

【STORY】

【第1幕】古代エジプト。エジプト軍の若い将軍ラダメスは、王女アムネリスに仕える奴隷アイーダを敵国エチオピアの王女と知らず、密かに愛し合っている。ラダメスは神託によってエチオピア征伐軍総司令官に任命される。人々は「勝ちて帰れ」と若者を激励するが、アイーダはラダメスへの愛と、祖国エチオピアへの想いの間で苦しむ。

【第2幕】ラダメスを愛しているアムネリスはアイーダと彼の関係を疑い、アイーダにラダメスは戦死したと嘘を言う。アイーダの動揺を見て、嫉妬に燃えるアムネリス。エジプト軍の勝利を祝う式典が行われ、群衆がラダメス率いるエジプト軍の凱旋を迎える。戦利品に続く捕虜の中に、アイーダの父であり、エチオピア国王の身分を隠したアモナズロがいる。エジプト王は、戦勝の報奨としてラダメスにアムネリスとの結婚を命じる。

【第3幕】夜のナイル河畔に、アイーダがラダメスとの密会のためにやってくると、父アモナズロが現れて祖国のためにラダメスから軍事機密を聞き出すよう密命を下す。アイーダに情報を流したラダメスは謀反人として捕らえられ、投獄される。

【第4幕】アムネリスは自分を愛せば命を救おうとラダメスに迫るが、彼は応じようとせず、やがて裁判で死刑を宣告される。地下牢で独り死を待つラダメスの前に牢に忍びこんでいたアイーダが現われ、二人は永遠の愛を誓いながら死を待つ。地上ではアムネリスが死者の冥福を祈り続ける。

2018年公演より photo: 寺司正彦

【CAST】

指 揮 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ カルロ・リッツィ

Conductor Carlo RIZZI

演出・美術・衣裳 ・・・・・・・・・・・ フランコ・ゼッフィレッリ

Production, Set and Costume Design Franco ZEFFIRELLI

照 明 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 奥畑康夫

Lighting Design OKUHATA Yasuo

振 付 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 石井清子

Choreographer ISHII Kiyoko

再演演出・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 粟國 淳

Revival Director AGUNI Jun

舞台監督・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 斉藤美穂

Stage Manager SAITO Miho

アイーダ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ セレーナ・ファルノッキア

Aida Serena FARNOCCHIA

ラダメス ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ロベルト・アロニカ

Radames Roberto ARONICA

アムネリス ・・・・・・・・・・・・・・・・ アイリーン・ロバーツ

Amneris Irene ROBERTS

アモナズロ ・・・・・・・・・・・・・・・・ 須藤慎吾

Amonasro SUDO Shingo

ランフィス ・・・・・・・・・・・・・・・ 妻屋秀和

Ramfis TSUMAYA Hidekazu

エジプト国王 ・・・・・・・・・・・・・・ 伊藤貴之

Il Re ITO Takayuki

伝令 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 村上敏明

Un messaggero MURAKAMI Toshiaki

巫女 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 十合翔子

Sacerdotessa SOGO Shoko

合唱指揮 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 三澤洋史

Chorus Master MISAWA Hirofumi

合 唱 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 新国立劇場合唱団

Chorus New National Theatre Chorus

バレエ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 東京シティ・バレエ団

Ballet Tokyo City Ballet

児童バレエ・・・・・・・・・・・・・・・・ ティアラこうとう・ジュニアバレエ団

Junior Ballet Tiara Koto Junior Ballet

管弦楽 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 東京フィルハーモニー交響楽団

Orchestra Tokyo Philharmonic Orchestra

芸術監督 ・・・・・・・・・・・・・・・・・大野和士

Artistic Director ONO Kazushi

<インフォメーション>

新国立劇場開場25周年記念公演 新国立劇場 2022/2023 シーズンオペラ

ジュゼッペ・ヴェルディ アイーダ

Aida / Giuseppe Verdi

全 4 幕〈イタリア語上演/日本語及び英語字幕付〉

【公演日程】 2023 年4 月5 日(水)18:00/8日(土)14:00/11日(火)14:00/13日(木)14:00/16日(日)14:00/19日(水)18:00/21日(金)14:00

【会場】新国立劇場 オペラパレス

【チケット料金】 S:29,700 円 ・ A:24,200 円 ・ B:16,500 円 ・ C:11,000 円 ・ D:5,500 円・ Z:1,650 円

【前売開始】 2023 年 2 月 5 日(日)

※予定上演時間 3時間 50 分

※4 月 13 日(木)は「ぴあスペシャルデー(ぴあ貸切公演)」のため、前売り券は「チケットぴあ」で販売いたします。新国立劇場では Z 席のみ販売します。

※新型コロナウイルス感染症の影響により、公演内容や招聘スタッフ・キャストに変更が生じる場合があります。

【公演情報WEB サイト】https://www.nntt.jac.go.jp/opera/Aida/

【チケットのご予約・お問い合わせ】 新国立劇場ボックスオフィス TEL:03-5352-9999 (10:00~18:00)

新国立劇場Webボックスオフィス http://nntt.pia.jp/

【チケット取り扱い】チケットぴあ、イープラス、ローソンチケットほか

*Z席 1,650 円:公演当日朝 10 時より、新国立劇場 Web ボックスオフィスほかで販売。1人1枚。電話予約不可。

*当日学生割引(50%)、ジュニア割引(20%)、高齢者割引、障害者割引、学生割引、当日学生割引(50%)など各種割引あり。

*未就学児入場不可。

Avatar photo