東京フィルハーモニー交響楽団、10月定期演奏会で世界的巨匠チョン・ミョンフンと届ける傑作オペラ『ファルスタッフ』

Buongiorno a tutti!

公益財団法人 東京フィルハーモニー交響楽団(1911年創立、東京都新宿区、理事長:三木谷浩史)は、名誉音楽監督チョン・ミョンフンの指揮で2022年シーズンの最後を飾る3公演を10月20日(木)、21日(金)、23日(日)に開催します。

演目は、東京フィルが111年の長い歴史の中でも得意とする「オペラ演奏会形式」によるオペラの巨匠ヴェルディ最後にして最高の喜劇オペラ『ファルスタッフ』。シェイクスピアの戯曲『ウィンザーの陽気な女房たち』を原作に生まれ、後世の名だたる作曲家たちにも多大な影響を与えた傑作です。音楽に乗せて、笑いあり涙あり、深い人生哲学ありの120分を、世界的指揮者で東京フィル名誉音楽監督、マエストロ チョン・ミョンフンを筆頭に国内外で活躍する最高のキャストでお届けします。

 今年11月にはヴェネツィア・フェニーチェ劇場のシーズン開幕公演で同演目を演出つきで指揮する予定のマエストロ・チョン。初めて取り組むという本作の、世界で初めての演奏は東京フィルとともにお届けします。ぜひお聴き逃しなく。

<STORY>

舞台は英国ヘンリー四世の御代、ウィンザーのとある街。

主人公の老騎士サー・ジョン・ファルスタッフは

若い時から強欲で女が好きで大酒飲み、

彼の行く場所には騒動が絶えません。

ある日、ファルスタッフは酒を飲みながら考えます。

「二人のご婦人に同じ内容のラブレターを送って、

恋の冒険を楽しんだ末にその財産を頂戴してやろう」 ・・・

ファルスタッフのあきれた野心を手伝う羽目になった従者たちと

偽の恋文を受け取った二人の婦人とその友人たちが巻き起こすひと騒動。

最後には皆大笑いで大団円を迎えます。

<聴きどころ>

シーズンを締めくくる10月は、マエストロ チョン・ミョンフンによるヴェルディの歌劇『ファルスタッフ』(オペラ演奏会形式)。『ファルスタッフ』はなんと、マエストロにとって初めて取り組む演目だという。巨匠ヴェルディ最後の作品にして現代も上演される唯一の喜劇である『ファルスタッフ』をマエストロがどのように表現してくれるのか。今から胸の高まりを抑えることができない。『ファルスタッフ』は他のヴェルディ作品と比べれば有名なアリアはほとんどないが、マエストロはそれ故の難しさを指摘し、喜劇と言っても侮ってはならない、とても高尚な作品だと話していたという。東京フィルにとっても、2020年2月の定期演奏会で『カルメン』を上演して以来のオペラ演奏会形式の再開となる。オペラ・ファン、オーケストラ・ファンならずとも必聴の公演となることだろう。(文:室田尚子)

<出演者>

指揮・演出:チョン・ミョンフン(東京フィル 名誉音楽監督)

ファルスタッフ(バリトン):セバスティアン・カターナ

フォード(バリトン):須藤慎吾

フェントン(テノール):小堀勇介

カイウス(テノール):清水徹太郎

バルドルフォ(テノール):大槻孝志

ピストーラ(バス・バリトン):加藤宏隆

アリーチェ(ソプラノ):砂川涼子

ナンネッタ(ソプラノ):三宅理恵

クイックリー(メゾ・ソプラノ):中島郁子

メグ(メゾ・ソプラノ):向野由美子

合唱:新国立劇場合唱団(合唱指揮:河原哲也)

チョン・ミョンフン Myung-Whun CHUNG 指揮・演出

東京フィルハーモニー交響楽団名誉音楽監督

韓国ソウル生まれ。マンネス音楽学校、ジュリアード音楽院でピアノと指揮法を学ぶ。1974年チャイコフスキー国際コンクール ピアノ部門第2位。その後ロスアンジェルス・フィルにてジュリーニのアシスタントとなり、後に副指揮者。ザールブリュッケン放響音楽監督および首席指揮者(1984~1989)、パリ・オペラ座バスティーユ音楽監督(1989~1994)、ローマ・サンタチェチーリア管首席指揮者(1997~2005)、フランス国立放送フィル音楽監督(2000~2015。現在は名誉音楽監督)、ソウル・フィル音楽監督(2006~2015)、シュターツカペレ・ドレスデンの首席客演指揮者(2012~)など歴任。1997年に本人が創設したアジア・フィルの音楽監督も務める。2001年東京フィルハーモニー交響楽団のスペシャル・アーティスティック・アドヴァイザーに就任、2010年より桂冠名誉指揮者、2016年9月に名誉音楽監督に就任。ピアニストとして室内楽公演に出演するほか、アジアの若い演奏家への支援、ユニセフ親善大使、アジアの平和を願う活動など多岐にわたり活躍している。

東京フィルハーモニー交響楽団 Tokyo Philharmonic Orchestra

1911年創立。日本で最初に100周年を迎えた、日本で最も古い歴史と伝統を誇るオーケストラ。約160名のメンバーをもち、シンフォニーオーケストラと劇場オーケストラの両機能を併せもつ。名誉音楽監督チョン・ミョンフン、首席指揮者アンドレア・バッティストーニ、特別客演指揮者ミハイル・プレトニョフを擁する。

定期演奏会や「午後のコンサート」など、クラシック音楽を広く普及させる自主公演の他、新国立劇場他でのオペラ・バレエ演奏、『NHKニューイヤーオペラコンサート』『ブラボー!オーケストラ』『名曲アルバム』『題名のない音楽会』『東急ジルベスターコンサート』『NHK紅白歌合戦』などの放送演奏により、全国の音楽ファンに親しまれる存在として高水準の演奏活動と様々な教育的活動を展開している。2020~21年のコロナ禍における取り組みはMBS『情熱大陸』、NHK BS1『BS1スペシャル 必ずよみがえる~魂のオーケストラ 1年半の闘い~』などのドキュメンタリー番組で取り上げられた。

1989年にBunkamuraオーチャードホールとフランチャイズ契約を締結。また、東京都文京区、千葉県千葉市、長野県軽井沢町、新潟県長岡市と事業提携を結び、各地域との教育的、創造的な文化交流を行っている。2021年「OPUS KLASSIK 2021」交響曲部門(20-21世紀)など受賞多数。

公式ウェブサイト http://www.tpo.or.jp/

Facebook https://www.facebook.com/TokyoPhilharmonic

Twitter https://twitter.com/tpo1911

Instagram https://www.instagram.com/tokyophilharmonicorchestra/

<インフォメーション>

東京フィルハーモニー交響楽団、10月定期演奏会

ヴェルディ/歌劇『ファルスタッフ』(演奏会形式)

原作: ウィリアム・シェイクスピア 『ウィンザーの陽気な女房たち』『ヘンリー4世』

台本: アッリーゴ・ボーイト

公演時間:約2時間30分

日時・会場:10月20日(木)19:00 サントリーホール

10月21日(金)19:00 東京オペラシティ コンサートホール

10月23日(日)15:00 Bunkamura オーチャードホール

特設ページ:https://www.tpo.or.jp/information/detail-20221020.php

チケット:チケット価格(全席指定・消費税込) 好評発売中。席種・日程により僅少の場合がございます。

SS席¥15,000 S席¥10,000 A席¥8500 B席¥7,000 C席¥5,500

※ご来場前に必ず当団の実施する新型コロナウイルス感染予防策をご一読のうえ、徹底していただきますようお願い申し上げます。

https://www.tpo.or.jp/information/detail-20211119-01.php

チケット問合せ:東京フィルチケットサービス 03-5353-9522 (平日10時~18時/土日祝休)

東京フィルWEBチケットサービス https://www.tpo.or.jp/ (24時間対応・座席選択可)

主催:公益財団法人 東京フィルハーモニー交響楽団

共催:公益財団法人 東京オペラシティ文化財団(10/21公演)

助成:文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術創造活動活性化事業)| 独立行政法人日本芸術文化振興会/公益財団法人 ローム ミュージック ファンデーション(10/20公演)/公益財団法人 花王 芸術・科学財団(10/20公演)

後援:日本ヴェルディ協会

協力:Bunkamura(10/23公演)

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