Buongiorno a tutti!
今から100年前。
ライト兄弟による初飛行からわずか17年後、ローマから東京までを飛び、世界で初めて欧亜連絡飛行を成功させたイタリアの小型飛行機があったことをご存じでしょうか?
1920年(大正9年)、アルトゥーロ・フェラリン中尉ら4人のイタリア人飛行士が、18,000kmの距離を3ヶ月半かけて、日本にやってきました。ヨーロッパと日本を空路でつないだ世界初の偉業に、飛行機を見たことがない人がほとんどだった時代の日本は大熱狂しました。(「ローマ東京間飛行」についての詳しい歴史は、過去の記事をご覧ください。http://xs182663.xsrv.jp/iictokyoblog/?p=12774)
この「ローマ東京間飛行」を記念して「2冊の記念帖」が作られ、イタリアに渡りました。100年後の今でも、イタリアで大切に保管されている2冊の記念帖には、当時の東京の7歳から15歳の少年少女たちが描いた絵や書道、計166点の、驚くほどすばらしい作品がおさめられていました。
ほとんどの作品には、名前と年齢、学校名が記してあり、調査の結果、数名の作者が見つかっています。中には、画家の田中一村氏や建築家の吉村順三市など、著名な方もいらっしゃいます。もしかすると、みなさんの祖父母の方々が描いた絵も含まれているかもしれませんね。
【ご家族の声】
「習字が得意だった父の字にまちがいありません。いただいた写真を額に入れて飾りました」仲倉重郎氏(映画監督)
「100年前の父親の絵が外国で見つかるという思いがけない発見に驚きました。この感動を他の子孫の方々とも分かちあいたいです」稲波弘彦氏(岩井医療財団)
ローマ東京間飛行と2冊の記念帖のストーリー、記念帖におさめられた全作品は、こちらのページで紹介しています。
作品に記載された情報を手掛かりに作成された、作者のお名前・年齢・学校名の一覧もご覧いただけます。作者のお名前にお心あたりがございましたら、記念帖1920 プロジェクト実行委員会まで、ぜひとも情報をおよせください。
<インフォメーション>
記念帖1920
公式サイト:https://kinencho1920.com/
管理・運営:記念帖1920 プロジェクト実行委員会
協力:伊日財団、イタリア空軍、イタリア文化会館、フェラリンファミリー、ティエーネ市「アルトゥーロ・フェラリン:ローマ・東京間飛行の100周年 1920年-2020年」、ローマ東京ハンガーミュージアム、道原聡、岩井医療財団