第41回ぴあフィルムフェスティバル

Buongiorno a tutti!

「ぴあフィルムフェスティバル」は、“映画の新しい才能の発見と育成”をテーマとして、当時まだ観る機会の少なかった自主制作映画の面白さを広く伝えるため、1977年にスタートした映画祭です。

メインプログラムは、第1回より続く世界でも珍しい自主制作映画のコンペティション「PFFアワード」。入選者の中からは、後にプロの映画監督として活躍する人たちが120名を越え、若く新しい才能が集う場所として、広く認知されるようになりました。今年は、オリジナルなアイデアを映画に昇華した18作品が揃います。

コンペティション部門と同時に、招待作品部門では国内外の多彩な映画が招待上映されます。今回はその中から2つのイタリア映画をご紹介します。

9月15日(日)に上映されるのは、『山猫』(1963)や『ベニスに死す』(1971)、『家族の肖像』(1974)で知られるルキーノ・ヴィスコンティ監督のデビュー作『郵便配達は二度ベルを鳴らす』(1942)。反ファシズムと愛の力強さを描く作品で、イタリア映画のネオレアリズモの先駆けともいわれています。唯一無二の映画作家ヴィスコンティの、デビュー作にして完璧な官能サスペンスをとくとご覧あれ。

  『郵便配達は二度ベルを鳴らす』
(c)1943 I.C.I. Industrie Cinematografiche Italiane.
c 1987 Marzi Vincenzo;
c 2004 MARZI Srl. All rights reserved.
International Sales VIGGO S.r.l.

9月19日(木)に上映されるのは、セルジオ・レオーネ監督と並ぶ、マカロニ・ウエスタンの草分け的存在のセルジオ・コルブッチ監督が手掛けた『殺しが静かにやって来る』(1968)。雪深い山間の銀世界と、悪役クラウス・キンスキーの存在感に圧倒される作品です。エンニオ・モリコーネによるテーマ曲もお聞き逃しなく。

『殺しが静かにやって来る』
(c)Adelphia / Les Films Corona / Beta Film 1968


<インフォメーション>

イベント名:第41回ぴあフィルムフェスティバル
会   場:国立映画アーカイブ 東京都中央区京橋3-7-6
会   期:2019年9月7日(土)~21日(土) ※月曜休館
詳細は、https://pff.jp/をご覧下さい。
主   催:一般社団法人PFF、独立行政法人国立美術館 国立映画アーカイブ、公益財団法人川喜多記念映画文化財団、公益財団法人ユニジャパン
お問い合わせ:一般社団法人PFF  TEL:03-5774-5296(平日11:00~18:00 *年末年始を除く)

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