開催中「マリアノ・フォルチュニ 織りなすデザイン展」

Buongiorno a tutti!

今日は三菱一号館美術館にて現在開催中の「マリアノ・フォルチュニ 織りなすデザイン展」のお知らせです。会期は10月6日(日)までです。みなさんお見逃しなく!

作者不詳《マリアノ・フォルチュニ》制作年不詳 フォルチュニ美術館
© Fondazione Musei Civici di Venezia – Museo Fortuny

軽くてしなやかな「デルフォス」(繊細なプリーツを施した絹のドレス)で一躍20世紀初頭の服飾界の寵児となったマリアノ・フォルチュニ(1871-1949)。今回三菱一号館美術館が、ヴェネツィアにあるフォルチュニ美術館の全面協力を得て、彼の業績の数々を紹介する日本初の大回顧展を開催しています。

フォルチュニは、その天性の才知と多面性から、しばしば近代のレオナルド・ダヴィンチとも称されてきました。グラナダで生まれ、ローマとパリで育ち、ヴェネツィアで制作して成功をおさめた彼の生い立ちから多彩な創作活動まで、近年世界的に注目されている総合芸術家・デザイナーの全貌に迫る展覧会です。

魔術師や錬金術師とも呼ばれ、変幻自在の発明家であったフォルチュニ。当時の技術と古代の英知を結び合わせ、芸術と科学の見事な調和を生み出す才能において、彼の右に出る者はいませんでした。彼が考案した舞台装置(クーポラ)とさまざまな照明技術装置からなる複雑なシステムは、当時の演劇界に大きな変革をもたらし、のちに妻となるアンリエット・ニグランと制作した「デルフォス」は、ドレスの概念そのものに革命を起こしました。

マリアノ・フォルチュニ《オペラジャケット》1920年代
絹ゴーズにステンシル・プリント、トンボ玉
《デルフォス》1920年代 絹サテン・トンボ玉 神戸ファッション美術館

今回の展示は、フォルチュニ芸術の真骨頂である絹地のドレスやコートなどの服飾作品を軸に、絵画、版画、写真、舞台関連作品、彼が蒐集した日本の染め型紙を含むデザイン関連資料等を総合的に展覧しています。フォルチュニ美術館の所蔵作品は全て日本初公開です。

<インフォメーション>
展覧会名:「マリアノ・フォルチュニ 織りなすデザイン展」
会  期:2019年7月6日(土)~10月6日(日)
会  場:三菱一号館美術館 東京都千代田区丸の内2-6-2
開館時間:10時~18時(入館は閉館の30分前まで。祝日を除く金曜、第2水曜、会期最終週平日は21時まで)
休 館 日:月曜休館(但し、祝日・振替休日の場合、9/30は開館)
入 館 料:当日券 一般1,700円、高校・大学生1,000円、小・中学生500円
*割引など詳細についてはウェブサイトをご覧ください

主  催:三菱一号館美術館、毎日新聞社、フォルチュニ美術館、ヴェネツィア市立博物館群財団
後  援:イタリア大使館
協  賛:大日本印刷
協  力:アリタリア-イタリア航空
問合わせ:03-5777-8600 (ハローダイヤル)
展覧会サイト:mimt.jp/fortuny
美術館サイト:mimt.jp/

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