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『いつだってやめられる 闘う名誉教授たち』が、いよいよ11月16日より公開されます!
世界各地に点在する、定職に就けない博士、教授―“ポスドク”たち。彼らのリベンジを痛快なコメディで描き、イタリアで大ヒットとなった『いつだってやめられる』。本作は3部作の最終章として、不遇で落ちこぼれの犯罪者集団が最後の名誉挽回に向かって闘った少し切ないコメディだ。
原題の“Ad honorem”とは名誉のためにという意味のラテン語。犯罪に手を染めながらも正義を見出し、そのミッションを成し遂げる彼らの姿は、まさに名誉教授と呼ばれるにふさわしい雄姿である。
「首席の学者がゴミ収集員」という記事がシビリア監督の目に留まったのが発端だった。1作目『いつだってやめられる 7人の危ない教授たち』は、高学歴だが落ちこぼれ研究者たちの犯罪者集団結成秘話である。2009年にはじまった欧州危機をもろにくらった研究者たちは、一発逆転、合法ドラッグの荒稼ぎで、思いがけない大金を稼いていく。
アメリカのテレビドラマ「ブレイキング・バッド」を思わせるストーリー、登場人物たちの個性と怒涛の台詞など、公開後たちまち話題となり、イタリア国内はもとより世界中で上映され、イタリアから頭脳流出した多くのイタリア人研究者からの反響が、続篇製作を後押しした。
2作目の『いつだってやめられる 10人の怒れる教授たち』は逮捕された彼らが一転、警察から持ち掛けられた取引で新しいドラッグ摘発に奔走する。1作目より撮影規模はスケールアップ、アクションシーンも増え、ハリウッド作品に引けをとらない出来栄えとなった。エンディングは最終章の予告付という大サービスで、3作目の『いつだってやめられる 闘う名誉教授たち』への期待が高まるばかりだ。
3作を通してすっかり仲間となった教授役の俳優陣。その掛け合いは一層磨きがかかり、緊張と爆笑の世界に巻き込んでくれる。シビリア監督が言う、善悪が共存するイタリア人気質を見事に演じ切っている。
イタリアが直面した厳しい現実をコメディで描いた本シリーズは、シリアスな問題を新たな手法で訴えかける希少な作品である。そしてチャンスに恵まれず鬱屈した現実にさまよう人たちの、次のステップへの飛躍を後押しする応援讃歌でもある。
〈ストーリー〉
ドラッグ“SOPOX”製造の罪で捕らえられた神経生物学者・ピエトロ(エドアルド・レオ)とその仲間たち。しかしピエトロは、“SOPOX” 製造の真犯人・ヴァルテル(ルイジ・ロ・カーショ)が、神経ガスを開発してテロを企てていることに気づく。刑務所に訪れたジャーナリストから、数年前にテクノポール(最先端工学研究所)で起きた爆発事故で大怪我を負った科学者が、かつての仇敵で犯罪組織のボス・ムレーナ(ネーリ・マルコレ)だと聞いたピエトロは彼と接触を図る。ヴァルテルもまたこの爆発事故の犠牲者であり、恋人まで失っていた。神経ガス開発は、その爆発事故の責任をヴァルテルの恋人に負わせた教育機関トップへの復讐だったのだ。彼のテロ計画を阻止しようと、服役中の研究者仲間を集め再びチームを結成、ムレーナとも協力するピエトロ。彼らはそれぞれの専門知識を生かし脱獄に成功。大臣以下教育機関トップが集う大学での授与式会場へ向かう。果たしてヴァルテルが周到に仕組んだテロ計画を阻止することはできるのか…
<インフォメーション>
開催日:11月16日(金)全国ロードショー
原 題:Smetto quando voglio-Ad honorem/2017 年/イタリア/イタリア語/102分/シネスコ/カラー/字幕翻訳:山田香苗
©2017 groenlandia s.r.l. / fandango s.p.a.
配 給:シンカ
提 供:シンカ、樂舎、朝日新聞社
特別協力:イタリア文化会館
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