特別公開『新発見!天正遣欧少年使節 伊東マンショの肖像』

Buongiorno a tutti!!

本日は、東京国立博物館にて公開中の『新発見!天正遣欧少年使節 伊東マンショの肖像』のご紹介です。


ドメニコ・ティントレット、伊藤マンショの肖像、1585年、ミラノ、トリヴルツィオ財団蔵
 
日伊国交樹立150周年の今年を記念し、東京国立博物館にて、日本とイタリアを結ぶ最初の架け橋である天正遣欧少年使節を描いた「伊東マンショの肖像」が世界で初めて公開されています。

「天正遣欧少年使節」とは、天正10年(1582)、九州のキリシタン大名の名代として、長崎からヨーロッパへ遣わされた日本人使節です。

一行の中心は伊東マンショら4人の少年でした。伊東マンショらは中国、インド、ポルトガル、スペインを経て、輝かしいルネサンス期のイタリアの地を踏みます。フィレンツェ、ローマ、ヴェネツィアなどの主要都市で歓迎を受け、ローマ教皇グレゴリウス13世との謁見式や華やかな舞踏会に参列し、天正18年(1590)、4人そろって帰国しました。

それから400年以上を経た平成26年(2014)3月、ミラノのトリヴルツィオ財団が発表したドメニコ・ティントレット(1560~1635)筆「伊東マンショの肖像」の存在は、使節団が16世紀のヴェネツィアで公式に歓待された事実と、これまで文献でのみ確認されていた画家ティントレットによる油彩肖像画の存在とを裏付ける、歴史的な大発見となりました。

本展では、当時イタリアで使節団の動向を速報するために出版された「天正遣欧使節記」(重要文化財)や、東京国立博物館が所蔵するキリシタン資料からイタリアに関連する作品があわせて展示され、16~18 世紀にキリスト教を通して交流した日本とイタリアの姿をご覧いただけます。

今日につながる日伊の関係を築いた最初の使節団の軌跡を、ぜひご覧ください。

<特別公開>
「新発見!天正遣欧少年使節 伊東マンショの肖像」

・会期:
2016 年5月17日(火)~7 月10日(日)

・会場:
東京国立博物館 本館7室

・主催:
文化庁、東京国立博物館、読売新聞社

・特別協力:
イタリア大使館

・協力:
アリタリア‐イタリア航空

・開館時間:
9時30分~17時(入館は16時30分まで)

※ただし6月19日(日)までの土・日曜日は~18 時、金曜日は~20 時、および6月22日(水)~7月10日(日)は20 時まで開館。

・休館日:
月曜日

※ただし、6月27日〈月〉、7月4日〈月〉は本館のみ 20:00 まで開館

・観覧料:
総合文化展料金
[一般620円(520円)、 大学生410円(310円)]

※( )内は 20 名 以上の団体料金
※障がい者とその介護者1名は無料
※高校生以下および満18歳未満、満70歳以上無料

※詳細は、東京国立博物館WEBサイトをご確認ください。

 

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