Buongiorno a tutti!
こちらのブログでも何度かご紹介している巨匠エルマンノ・オルミ監督の青春映画2本が、新文芸坐にて上映されます。
エルマンノ・オルミ監督は、『木靴の樹』でカンヌ国際映画祭パルム・ドールを受賞、その後も『聖なる酔っぱらいの伝説』、『ポー川のひかり』、『楽園からの旅人』など、世界の映画界を席巻し続ける監督です。
常に弱者に寄り添い、慈しみに満ちた眼差しで人間を見つめながら、同時に混迷を深める時代・社会に対して根源的な問いを投げかけてきたオルミ監督。今年は、4月より最新作『緑はよみがえる』も上映されています。
さて、今回上映される2作品は、オルミ監督作品の中でもかなり初期の作品にあたります。60年代の青春を自由に、美しく、そしてあまりにも切なく描き、そこには、戦後の若者の伸びやかな姿と、彼らを待ち受ける容赦ない現実が表現されている傑作です。
――あらすじ――
家族の事情から学業を諦め就職することになったドメニコは、ミラノの大会社で奇妙な適性試験を受けさせられる。その最中、彼は美しいアントニエッタに一目ぼれするが…。
ヴェネチア国際映画祭で3賞同時受賞。戦後に作られた最も美しい青春映画と評されることもあるオルミの長編第二作。
(1961・伊/93分/DVD/日本語字幕付)
・監督・脚本:エルマンノ・オルミ
・脚本:エットーレ・ロンバルド
・撮影:ロベルト・バルビエリ、ランベルト・カイミ
・出演:ロレダーナ・デット、サンドロ・パンゼッリ
ミラノに住むごく当り前の婚約者たちの物語。男がシチリアでの新しい仕事のオファーを受けたとき、彼らの愛情は試されることになる。
63年カンヌ国際映画祭に出品され、ゴダールがドライヤー、ヒッチコックといった巨匠をおさえ年間ベストワンにあげたことで、一躍オルミ監督の名まえを世界に轟かせた作品。
(1963・伊/77分/DVD)
・監督・脚本:エルマンノ・オルミ
・撮影:ランベルト・カイミ
・編集:カルラ・コロンボ
・出演:カルロ・カブリーニ、アンナ・カンツィ
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監督自身若い時代に撮られた貴重な青春2作品。上演後には、映画批評家であり、本イベントの共催Indie Tokyoを主宰する大寺眞輔氏による講義があり、より深く映画を味わえるイベントです。
詳細は、
新文芸坐シネマテークWEBサイト
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よりご確認ください。
※満席の場合、立ち見になってしまいますので、なるべくご予約をお勧めします。新文芸坐窓口よりご予約が可能です。