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本日は、円熟期を迎えた名匠ナンニ・モレッティの最高傑作『母よ、』のご紹介です。
本国イタリアで『母よ、』は、アカデミー賞にあたるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞の作品賞、監督賞など主要部門を含む10部門にノミネートされ、うち2部門を受賞するという快挙を成し遂げました。また本作は、フランスの映画批評誌カイエ・デュ・シネマの2015年ベスト1にも輝きました。
映画監督のマルゲリータは恋人とは別れたばかりで、離婚した夫との娘は反抗期の真っただ中、新作映画の撮影は思うように進まない。一番心配なのは、兄のジョヴァンニと共に世話している入院中の母アーダのこと。アメリカから到着した主演俳優のバリーが撮影に加わるが、気性が激しく自己主張が強いという共通点を持つ監督と主役は、現場で何かと言い争うように…。そんな折、母が余命わずかだと宣告され、何の助けにもなれないマルゲリータ。やがて心を落ち着け、選んだ道とは──。
マルゲリータに扮するのは、『はじまりは5つ星ホテルから』(13)のマルゲリータ・ブイ。イタリアを代表する名女優で、本作でダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞主演女優賞に輝きましたが、これは実に7度目の受賞となります。 バリーには、『バートン・フィンク』(91)でカンヌ国際映画祭男優賞を獲得した個性派俳優のジョン・タトゥーロ。母のアーダには、『フォンターナ広場 イタリアの陰謀』(12)のジュリア・ラッツァリーニ。そして兄のジョヴァンニを、モレッティ自身が演じています。
<製作年>
2015年
<製作国>
イタリア/フランス
<日本公開>
2016年3月12日
(Bunkamuraル・シネマ、新宿シネマカリテほか)
<上映時間>
1時間47分
<配給>
キノフィルムズ
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