オリーブ通信第10号

Buonasera a tutti!

バジリカータ州からトレンティーノアルトアディジェ州の州都トレントにやってきました。
フライトはバーリ空港からヴェローナ空港まで、LCCのVOLOTEAを使ってみました。
安いLCCはイタリア全土を周る私にとっては大事な交通機関。

こちらがトレントの街の中心、広場。
オーストリア、ドイツの文化的影響が色濃く、町並みもどこかドイツ風。

トレントのドゥオモ、Cattedrale di San Vigilio。

こちらはガルダ湖。
風光明媚な湖で、オペラ歌手マリア・カラスをはじめ数々の著名人が別荘を構えたことも知られています。

ガルダ湖のもうひとつの特徴は、湖周辺に大変暖かい気候をもたらしているということ。
北緯46°と北にありながら、湖の周りでは、レモンやブドウが栽培されています。
そしてイタリアのオリーブ栽培の北限でもあります。

この地域では、「カーサリーヴァ」などの土着品種のオリーブが栽培され、そのデリケートな味わいから大変珍重されています。

湖のほとりにはこんなに大きなオリーブの古木もありました。

ガルダ湖の湖面をさわやかな風が吹き抜けていきます。

イタリア最大の湖です。面積は琵琶湖の半分くらい。

 

農園見学1件目はヴァルポリチェッラの大資本ワイナリーを訪ねました。

数ヶ月乾燥させ糖度をあげたブドウからつくるアマローネが有名です。

案内してくださったマダムはとってもエレガント。

2件目はグラッパを製造している家族経営のワイナリー。

こちらでは、樽熟成したものや、ハーブなどで香りをつけたグラッパなどさまざまな種類のグラッパをつくっていました。

3件目は、「Biodinamico」、英語でバイオダイナミック農法という、月の満ち欠けなどを重視した有機農法を行っている農園。

ワイン醸造においてビオディナミコは今注目されていますので、皆さんもこれからワインボトルなどを気をつけてチェックしてみてください。

またアンフォラという古代ローマ時代にワインを運ぶのに使っていたテラコッタの入れ物を使ったワイン作りにも挑戦しています。

チーズ熟成士さんのお店も訪ねました。

近隣の農家さんからチーズを仕入れて、それぞれの特徴をさらに活かすように、藁で包んだり、燻製したり、さらに深い味わいを引き出す仕事。

もちろんオリーブ搾油所も訪問。

こちらはリーヴァ・ディ・ガルダというガルダ湖の一番北端にある街の農業協同組合。

オリーブ見学コースを申し込んでおいたら、こんな素敵なテイスティングコースがついていました。

この地域といえば、燻製のハム、スペック。肉とスパイス・ハーブの織り成す旨みを楽しみました。

 

トレントの街でたべたのは、「グーラッシュ」と「プレッツェル」

もともとハンガリー起源のシチュウ。クネーデルという小麦粉のおだんごがついています。

トレントの街の広場に戻ってきました。

ネプチューンの泉。

ひとつの国でありながら、地域ごとの豊かな文化を感じることができるのもイタリア旅の醍醐味のひとつですね。

 

 

イタリア文化会館

イタリア語コース

 

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