Buongiorno a tutti!
昨年秋のオリーブ巡礼旅,まだまだ続きます。
プーリア州からバスに乗って,お隣バジリカータ州のマテーラにやってきました。
夜の世界遺産Sassiは幻想的。
お宿はこの街の中にあるB&B。
憧れのSassiの中に泊まれるなんて感激!とても嬉しい夜でした。
朝のすがすがしいマテーラ。
マテーラで料理修行をした友人が紹介してくれたMicheleは,バジリカータ州政府の農業担当官。
Micheleに,オリーブ農家その他農業に興味があると伝えておいたところ,興味深いアテンドをしてくださいました。
まずは,特産品のペペロンチーノ農家へ。
まるで赤いシャンデリアの様!
乾燥させたペペロンチーノは,スパイスや,甘い品種の物はスナックとして加工され,さまざまな商品となっていました。
特に,甘いペペロンチーノのスナックはとっても美味しかったです♡
続いて,はちみつ農家さんへ。
こちらの農園では,単一花のはちみつにこだわっていて,アカシア,栗,オレンジの花・・・などをはじめとして10種類以上の単一花のはちみつを生産しています。
はちみつのテイスティングもさせていただきました。
それぞれに味わいがちがってとても楽しい体験でした。
マテーラというと,どうしてもSassiの風景しかイメージできなかったのですが,とても美しい田園風景が広がっています。
眼下に広がるオリーブ畑が印象的でした。
そして,地元伝統の焼き物工房へ。
昔から愛されている伝統のデザインから,現代のモダンなデザインまで。そして古い焼き物の修復なども手掛けているそうです。
そしてもちろんオリーブ生産者も訪ねました。
こちらの農園は,お仕事をリタイヤしてから,無農薬のオリーブ栽培にこだわってはじめられた農園。
農園主のお話しを窺っているとオリーブに係わる人の純粋無垢な情熱に心打たれます。
オリーブの木もとても健康そう。
収穫には少し早い時期だったのですが,あと2週間もすれば美味しいオリーブオイルがうまれます。
この他にも,
北のカンパーニア州に接している地域は,トマトの生産が盛んだそうで,とても豊かな農業の州であると云えます。
旧市街からSassiの眺め。
本当に美しい街で,いっぺんで気に入ってしまいました。
B&Bのおかみさんによると,これまでマテーラは,プーリア州のアルベロベッロなどと組み合わされて,すぐに移動していく方が多かったそうですが,ここ2,3年はマテーラに滞在していく方が増えているとのこと。
また新市街地には新しいアパートなども立ち並んで,人口も増えているそうですし,旧市街には観光客があふれ,英語やドイツ語が飛び交っています。
この街には明るさ,活気を感じました。
これから様々なイベントが行われることと思います。
イタリアをブーツに例えると,土踏まずのところにあたる,バジリカータ州。
ルカーナという古名でも呼ばれるこの地は美食の地でもあります。
ぜひ訪れてみてください。