グエルチーノ展 よみがえるバロックの画家

Buongiorno a tutti!

国立西洋美術館にて3月3日より開催されている『グエルチーノ展 よみがえるバロックの画家』に、皆さんはもう行かれましたか? まだ行かれてない方、ゴールデンウイークのご予定の一つに、加えてみてはいかがでしょうか?

グエルチーノ(1591‒1666年)はイタリア・バロック美術を代表する画家として知られています。カラヴァッジョやカラッチ一族によって幕が開けられたバロック美術を発展させました。一方、彼はアカデミックな画法の基礎を築いた一人でもあり、かつてはイタリア美術史における最も著名な画家に数えられました。

19世紀半ば、美術が新たな価値観を表現し始めると、否定され忘れられてしまいましたが、20世紀半ば以降、再評価の試みが続けられており、特に近年ではイタリアを中心に、大きな展覧会がいくつも開催されています。

 

国立西洋美術館もグエルチーノの油彩画を1点所蔵していますが、今回はこの知られざる画家の全貌を、約40点の油彩画によってお見せします。わが国初のグエルチーノ展です。 出品作品の多くはチェント市立絵画館からお借りします。実はチェントは2012年5月に地震に襲われ、大きな被害を受けました。絵画館はいまもって閉館したままで、復旧のめども立っていません。本展は震災復興事業でもあり、収益の一部は絵画館の復興に充てられます。

本展は二つの偶然が重なって開催されます。最初の偶然は2012年にグエルチーノの町チェントを襲った地震です。大きな被害を被った絵画館の再建にむけ、国立西洋美術館とTBSが協力を申し出てくださったのです。もう一つの偶然は、国立西洋美術館がグエルチーノの傑作《ゴリアテの首を持つダヴィデ》を所蔵していたことです。

本展は美術館同士の崇高な連帯を示すとともに、チェントやボローニャ、その他イタリア各地から借用する作品によって、東京のダヴィデを多角的に見直すきっかけを提供することでしょう。本展を通じて、イタリアと日本の相互理解が進むことを期待しています。

会期:2015年3月3日㊋~5月31日㊐

開館時間:午前9時30分~午後5時30分(金曜日は午後8時)

※入館は閉館の30分前まで 休 館 日:月曜日(ただし、3月30日、5月4日、5月18日は開館)

主催:国立西洋美術館、ボローニャ文化財・美術館特別監督局、チェント市、TBS

後援:外務省、イタリア大使館

協賛:こだま印刷

協力:アリタリア-イタリア航空、アルテリア、日本貨物航空、日本通運、西洋美術振興財団

 

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