Buonasera a tutti!
皆さんは須賀敦子さんの作品を読まれたことがありますでしょうか。
随筆家として、またイタリア文学翻訳家として熱烈なファンを持つ彼女の生涯と文学を紹介する展覧会が10月4日より開催されています。
兵庫県の裕福な家庭に生まれた須賀敦子さんは、カトリック系の学校に通い、後にカトリックに入信。聖心女子大学、慶応義塾大学大学院と進み、神学を学びたいという深い欲求に駆り立てられ大学院を中退しパリへ渡ります。 ところが、フランスでの生活にはなかなか馴染めないまま、帰国。その3年後パリ大学2年の夏休みに行ったイタリアの地へ。 イタリア留学中、ミラノにあるコルシア書店に集まる人々と出会い、ジュゼッペ・ペッピーノと親しくなります。 そして、結婚。ペッピーノは貧しい労働者の家庭の息子で、彼女にとっては多くの意味で、環境のまったく違う人生を歩み始めることになるのでした。 しかし結婚後、わずか5年でペッピーノが病によってこの世を去ってしまいます。 イタリアを離れ日本に帰国し、大学の講師やイタリア文学の翻訳に携わるようになります。 その才能が評価されてゆきますが、50代後半からは随筆家としても注目を浴びるようになりました。
作家や科学者など、多くの著名人からも愛される須賀敦子さんの作品。 まだ読んだことのない方も、これを機に彼女の世界を覗いてみてください。
「須賀敦子の世界展」は10月4日(土)より11月24日(月)まで、神奈川近代文学館にて開催されます。 期間中には豪華記念イベントも開催されます。 公式ページ