Buonasera!
ボローニャと聞いて、連想するのはどんなことでしょうか?スパゲッティ、赤いレンガの屋根、世界最古の大学、、、今回は、皆さんにボローニャのもう一つの世界中で知られた一面、絵本の展覧会を紹介します。
ボローニャ国際絵本原画展とは…
イタリアの古都ボローニャでは、毎春、児童書専門の見本市「ボローニャ・ブックフェア」が開催されます。そこは、版権を売買するだけでなく、児童書の新たな企画を生み出す場として、世界中から多くの人が集まります。
1967年、このブックフェアにともなうイベントとして、「ボローニャ国際絵本原画展」は始まりました。子どもの本のために描かれた作品(5枚一組)であれば誰でも応募できることから、新人イラストレーターの登竜門としても知られ、本展をきっかけに多くの絵本作家が生まれています。
本展の魅力は、実験的な試みを積極的に受け入れ、多様な絵本表現が見られることです。世界中から集まる多数の応募作品は、有名作家の作品も新人作家の作品も同じテーブルに並べられ審査されます。国籍の異なる4〜5人の審査員は、毎年入れ替わります。
ボローニャ国際絵本原画展は、世界でも最大級の規模を誇る絵本原画コンクールとして知られ、1967年より毎年開催されています。48回目となった2014年は、3000を越える応募があり、日本からの15作家を含む23か国75作家が入選となりました。板橋区立美術館では、今年もその全入選作品を展示します。さらに、ボローニャ展をきっかけに世界に羽ばたいた2人のイラストレーター三浦太郎と刀根里衣を、特別展示として紹介します。会期中には、絵本に関するさまざまなイベントも予定しています。
特別展示1 三浦太郎
三浦太郎は、2001年にボローニャ展に初入選し、これまでに国内外で多くの絵本を出版しています。今年はイタリアで新作絵本『ワークマン ステンシル』を出版しました。今回は、この絵本と、ワークマン(はたらく人)をモチーフにした大きな作品を展示します。
特別展示2 刀根里衣
刀根里衣は、現在ミラノを拠点に、おもにヨーロッパで絵本を出版しています。2013年には「ボローニャSM出版賞」を受賞しました。本展では、新作絵本『ぴっぽのたび』の原画全18点と、とこれまでに出版した絵本から原画を紹介します。
会 期:7月5日(土)~8月17日(日)開館時間:9時30分~17時(入館は16時30分まで)休 館 日:月曜日(但し7/21は祝日のため開館し、7/22休館)
観 覧 料:一般650円、高校・大学生450円、小・中学生200円*土曜日は小中高校生は無料で観覧できます*20名以上団体・65歳以上・障がい者割引あり(要証明書)
主催:板橋区立美術館、日本国際児童図書評議会(JBBY)
詳細は、こちらのリンクをご参照下さい。
http://www.itabashiartmuseum.jp/exhibition/ex140705.html