ロバート・ボシシオ 個展 “Paintings”

Buongiorno! 日が長くなり、だいぶ春めいてきましたね。

今回は、イタリア人アーティスト、ロバート・ボシシオの個展のお知らせです。

© Robert Bosisio, Courtesy of the artist and 104GALERIE

ボシシオは1963 年イタリア北部トローデナに生まれ、ウィーン美術アカデミー(The Academy of Fine Arts in Vienna)を卒業後、ベルリン、ニューヨーク、ロンドンにて芸術を学びました。現在はトローデナ(イタリア)、クルジュ= ナポカ(ルーマニア)、ベルリン(ドイツ)の3都市のアトリエを拠点に制作活動を続けています。

これまでに、アートセンターHugo Voeten(ベルギー/2014 年)、ギャラリーGalerie Doris Ghetta(イタリア/2013 年)、国立美術館MUZEUL DE ARTA(ルーマニア/2010 年)の他、オーストリア・ドイツ・スイス・アメリカなどで個展を開催。また数々の賞を受賞し、その作品は世界的にも高い評価を得ています。
ボシシオにとって日本初となる本展では、近年描いてきた新作の人物画を中心に、長年に渡り研究を続けてきた、空間を
描いた「インテリア」シリーズ数点を104GALERIE、104GALERIE-R の2 会場にて展覧いたします。

ロバート・ボシシオの絵は抽象画だろうか、具象画だろうか。観る者が思わずそんな問いを口にするのは、作品との距離や、そこに当たる光や影など、環境によって大きく変化する表象を目の当たりにするからです。

ある作品は近距離で見ると曖昧な抽象画のように見えます。しかし数歩下がって全体を捉えた時、そこにはイメージ全体の輪郭が現れるのです。このボシシオ作品独特の効果は、用いられるオイル、テンペラ、灰、砂、ワックス、石膏などが重なってできる複雑なテクスチャーの層が織りなすものです。

また彼の深い思考はその制作過程にも反映されています。時には古典的とも言える手法で描かれた風景画や人物像の具象性、それが自身の持つ抽象性とせめぎ合い、独自の領域に昇華しています。その交錯の中に潜む美が彼の作品の最大の魅力となり、観るものを惹きつけるのです。

ボシシオの近しい友人、そして良き理解者として20 年来の交流がある映画監督のヴィム・ヴェンダースは、折に触れて
彼に寄せる詩やテキストを発表しています。そこにはロバート・ボシシオの芸術に対する深い洞察と感動が込められて
います。

展覧会概要
展覧会タイトル:Robert Bosisio “Paintings”
会期:2018 年3 月23 日( 金) ー5月20 日( 日)
オープニングレセプション:3 月23 日( 金)19:00-21:00
会場:104GALERIE、104GALERIE-R
住所:104GALERIE  東京都目黒区青葉台3-22-1 目黒ハイツ 104
104GALERIE-R 東京都目黒区大橋1-6-4 GARAGE
営業時間:12:00-20:00
休廊日:水曜日

URL: http://104galerie.com/

 

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